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鉢形城

オススメ度:★★★☆☆

15世紀後半、長尾景春が拠点とした城。北関東支配の拠点であり、何度か城主が入れ替わった後、最終的に北条氏の勢力下となった。北条氏康は一帯を治めていた藤田康邦に四男・乙千代丸(後の藤田氏邦(北条氏邦))を娘婿として送り込み、氏邦が城主となった。
天正十八年(1590年)の豊臣秀吉による小田原攻めの際は3300の兵とともに籠城したものの、前田利家、本多忠勝、上杉景勝、真田昌幸ら総勢50,000に包囲され、衆寡敵せず降伏した。

城郭全体図
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外郭に残る土塁
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エドヒガン(桜)
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樹高18m、枝の幅は東西南北20mを超える。一度伐採された2本の幹の株元から12本の芽が成長したもので、樹齢は150年。

北条系城郭の特徴である角馬出
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現在は城山稲荷神社になっている
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三の曲輪と掘立柱建物(再現)
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眺めが良く、後ろに鉢形の街が一望できる。

復元された城門
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城郭の西外端は八高線が走っている
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外郭跡には歴史館が建てられており、縁の品々が展示されている
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城の北側を流れる荒川
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付近はイノシシ注意
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構造:連郭式平山城
天守閣:なし
交通アクセス:
JR八高線・秩父鉄道線・東武東上線 寄居駅下車。
徒歩約25分。
東秩父村営バス「和紙の里行き」で約5分「鉢形城歴史館前」下車

天守閣はないものの、随所に残る遺構や名物のエドヒガンなど見どころは多い。最寄りの寄居駅からも歩ける距離なので、天気のいい日は散歩がてらのんびり歩いて行くのも楽しい。
北条氏系城郭おなじみの「北条五代記を大河ドラマに!」の幟(のぼり)がここにもある。
城内各所には解説の案内板が設置されているが、そこにあるQRコードを使ってアクセスすると、スマホなどで音声案内を聴くことが出来る。

近くをJR八高線が通っているが、この路線、八王子、鉢形、そして高崎と武蔵から上野にかけての拠点となる城郭を結んでいる。またやや沿線より外れるが、武蔵松山城も近辺にある。いずれも秀吉の小田原征伐で落城したが、上杉氏を中心として北条氏、武田氏をも巻き込んだ関東の勢力争いに思いを馳せる道である。

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